旅行業界での就職やキャリアアップに必要とされる資格「総合旅行業務取扱管理者試験」です。本記事では、受験資格、試験科目、合格率、実施スケジュールなどについてまとめます。
資格取得のメリット
旅行業界で唯一の国家資格。旅行業務の管理・運営能力を証明し、旅行業界での就職やキャリアアップに必要とされる資格です。
さらに現在旅行業界で働いている方ならば、資格手当(職能手当)がつく場合があります。
信頼度の高い資格なんです
就職・転職に有利?
旅行業務取扱管理者は法令(旅行業法)により、旅行業務を行う営業所には必置しなくてはいけません。
したがって旅行会社のほか、旅行商品を扱う鉄道会社・航空会社などの就職・転職に有利とされます。
資格取得の順番は?
いきなり総合旅行業務取扱管理者試験に挑戦するよりも、試験科目が重複する国内旅行業務取扱管理者試験からステップアップするのがおすすめです。
国内旅行業務取扱管理者試験の合格者は、試験科目の「業法」と「国内実務」が免除になります
資格取得に必要な費用と学習期間は?
通信講座の場合、5万円程度です(スクールによる)。またフォーサイト旅行業務取扱管理者講座 やLEC旅行業務取扱管理者講座など、スクールによっては割引キャンペーンを実施していることがあるので、必ず確認してください。
また総合旅行業務取扱管理者試験の学習期間は約8か月ぐらいでしょうか。旅行に関する知識がある方などは、さらに学習期間が短くなります。
独学か通信講座か?
独学でも合格は可能ですが、非効率です。市販のテキストも数百ページあります。
短期間で効率的に合格を目指すなら、合理的なカリキュラムと教材が用意された通信講座一択です。
試験ガイド
受験資格
なし(ただし、過去に不正をしたなど、国土交通省により受験を禁止されている者は除く)
試験科目と合格ライン
- 業法(旅行業法及びこれに基づく命令、100点満点)
- 約款(旅行業約款、運送約款及び宿泊約款、100点満点)
- 国内実務(国内旅行実務、100点満点)
- 海外実務(海外旅行実務、200点満点)
合格ラインは、例年すべての科目で満点の60%以上の得点を取れば合格とされます。
受験料
6,500円(非課税、令和4年度の場合)
受験会場
札幌市・仙台市・東京都(豊島区・港区)・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市・那覇市(以上、令和4年度の場合)
実施スケジュール
- 出願
- 例年7月上旬~8月上旬
- 試験日
- 例年10月の日曜日
- 合格発表日
- 例年12月中旬ごろ
令和5年度の実施スケジュールについては、総合旅行業務取扱管理者試験を行う日本旅行業協会ホームページでご確認ください。
願書の入手方法は?ダウンロードか郵送での請求
7月上旬頃の政府官報の公示以降、次の方法で願書が入手できます。
受験者数・合格者数・合格率は?
過去年度の受験者数・合格者数・全体の合格率は次の通りです。
総合旅行 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年 | 5,266人 | 4,225人 | 31.6% |
令和3年 | 7,135人 | 1,785人 | 25.0% |
令和2年 | 10,378人 | 1,662人 | 40.7% |
まとめ
ここまで総合旅行業務取扱管理者試験の受験資格や試験科目、合格率などガイドとしてまとめました。
運賃料金計算や海外実務など受験生が苦手とする分野もある総合旅行業務取扱管理者試験ですが、お客様に快適な旅行を提供する国家資格と考えれば、合格に向けて勉強も続くはず。ぜひ頑張ってください!